汚れ除去率が20~30%あがる「歯科清掃補助器具」

今月号は、「歯科清掃補助器具」についてお話しします。

5月号ではブラッシング方法をご紹介していますが、どんなに正しい方法で歯磨きしていても歯と歯の間など歯ブラシが届きにくい場所があります。

歯ブラシのみで落とせる汚れは約60%だけなのを知っていますか?

まず、歯科清掃補助器具とは「歯ブラシでは届きにくいところの汚れを落とすための道具」のことです。

例えば「歯間ブラシ」や「糸ようじ」、「舌ブラシ」などがあります。

こういった道具を歯ブラシ+αで使っていただくことで、汚れの除去率は80~90%にまで上がるとされています!

今回はその中でも「デンタルフロス」「歯間ブラシ」「タフトブラシ」の特徴と使用方法をご紹介します。

デンタルフロス

フロスは、歯と歯の間の汚れをとるものです。

細い糸状で、歯と歯の隙間が狭い方に適しています。

フロスの種類は2種類あり、手に巻きつけて使用する「糸まきタイプ」と元々持ち手の付いている「ホルダータイプ」があります。

初めて使用する方には「ホルダータイプ」がおすすめです。

使用方法

歯間ブラシ

歯間ブラシは、フロスと同様で歯と歯の間の汚れをとるものです。

ですが、歯と歯の隙間が広い方に適しており、色々なサイズがあるため、自分にあったサイズ選びが重要です。

その他、ブリッジや矯正装置の間の清掃に適しています。

使用方法

タフトブラシ

タフトブラシとは、1つの毛束でできた小さい歯ブラシです。

普通の歯ブラシでは磨きにくい歯と歯の間や親知らず、矯正装置のまわりなどの清掃に適しています。

下の歯の内側を磨こうとするとどうしても“うぇっ”となってしまう嘔吐反射がある方にもおすすめです。

使用方法
タフトブラシを鉛筆を持つように持ち、汚れを落としたい部分に毛先を当て左右又は上下に動かす。

いかがでしたか?

1日1回でもいいので歯ブラシ+αでぜひ補助道具を使用してみてください。

また、自分のお口に合うものが分からない・・。汚れが気になる部分がある・・。など気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

作成者:奥貫