秋らしい風が心地よく感じる季節になりました。この爽やかな風と共にコロナ禍も吹き飛んでいってほしいものですね・・
今月は少しでも閉塞感を吹き飛ばす面白い内容にしてみました。
昔の人の歯のケアって?
最近ふっと疑問に思ったことが・・・
現代は医療技術の進歩に伴って、様々な治療法・ケア方法があるけれど・・・
『大昔ってどんなものだったのだろう・・?』
歯ブラシの歴史
上から
・昭和初期の歯ブラシ
・明治時代の竹製の歯ブラシ
・江戸時代の房楊枝(ふさようじ)
・江戸以前の歯木(しぼく)
古代インドで仏教を広めたお釈迦様が、仏さまをお参りする前に口を綺麗にする方法を教えていました。その際使われていたのが【歯木・しぼく】です。木の子枝の先を噛んでほぐして房にして使うそうです。
江戸時代になると【房楊枝・ふさようじ】として商品化され、庶民に広まります。房楊枝は小枝の端を煮て、たたいて柔らかくし、木の繊維をほぐして使ったそうです。
ちなみに、江戸時代には歯磨き粉も広まりました。材料は陶器を作る粘土の細かい粒に、香りをつけるなどして利用したそうです。
房楊枝で歯みがきの様子
治療法は祈る?!!
治療法が確立されていない時代なので、庶民はおまじないや念仏にすがったそうです。
その他には
・漢方薬など売薬を服薬する。
・民間療法の生薬を飲む。
・痛いところに竹筒をあてて、その先端に灸をすえる
・大根の汁を痛くないほうの耳へ注ぐ(え?)。もしくは患部に塗る。
・もぐさの煙を鼻から吸って口から出す(え!?)
最後は虫歯・歯周病の悪化により抜歯をすることに・・・
その抜歯も、もちろん麻酔などはなく、お酒を飲んで感覚を鈍らせることもあったようですが、想像したくない痛みだったでしょうね・・
歯を抜いた後は、お金持ちは入れ歯を作り、庶民はほったらかしという状態でした。
【木製の入れ歯】
江戸時代には、入れ歯作りの専門職人もいて、人々の間に広まったそうです。
【江戸の口内師】
現代の歯科医師
抜歯をする様子
いかがでしたか?
主に江戸時代中心の内容になりましたが、150年前はこんな治療法・ケア方法がポピュラーだったのが、現代では様々な治療法・ケア方法があります。
『故きをたずねて新しきを知る』
歴史を知って先人の苦労を知り、改めて今の時代の治療法・予防法を見つめてみませんか?
作成者:佐々木