生活習慣病と口腔内への影響

今月は生活習慣病と口腔内への影響、食育の目線から成人期に気を付けたいことについてまとめてみました。

成人期からは食べ方で健康を維持してくことが大切です。成人期になると、仕事や育児などが忙しく、生活が乱れがちになります。生活が乱れると生活習慣病を引き起こします。

ちなみに、虫歯・歯周病も生活習慣病ともいわれます。

成人期は生活習慣病、メタボリックシンドローム予防のために食べすぎにならず、適量で満足する食べ方を実施しましょう。

 

メタボリックシンドロームとは

メタボ予防するには?

しっかりとよく噛んで食べる習慣を身につけます。(「噛まない」「早食い」を防ぐ食べ方)ひとくち口に入れたら箸をおき、30回噛むことを目標にします。

〈ご存じですか?よく嚙むことのメリット「あいなのだ」〉

高血圧・高血糖・脂質異常症と歯科との関係


これらはどれも虫歯・歯周病・口臭などの病気になりやすくなります。

高血圧

◯一部の高血圧の薬は歯肉の腫れの原因になります。(歯肉増殖症↓)


口腔環境が悪いと歯肉は大きく腫れ、歯肉からの出血も頻繁に起こるようになります。

薬の副作用により、唾液が減少し、口が乾く症状が出る場合があります。

◯歯科治療時の不安や緊張、痛みは血圧を上げる要因になります。血圧が上がると出血しやすくなります。

 

高血糖

◯唾液の分泌が少なくなり、口喝などの症状が起きます。

また、糖尿病を発症した場合、高血糖により細菌感染しやすい状態のため、歯周病の進行を早めるとともに重症化しやすい傾向にあります。

糖尿病の方はそうでない方と比べ、罹患率が2倍にもなると言われています。

 

脂質異常症

歯周病菌は歯ぐきの血管から入り込み、全身の血管に流れ込んでしまいます。

全身に流れ込んだ歯周病菌は悪玉コレステロールとくっついて血栓を作り、動脈硬化や脳梗塞を引き起こします。

いつまでも健康で、自分の歯でおいしく食べることは人生で大きな喜びです。

よく噛むことは今日から始められる生活習慣予防です。

また、よく噛める歯を維持するためにセルフケア、歯科医院でのメインテナンスは必須です。

口腔環境もしっかり整えていきましょう。

作成者 北村