顎の動きを考慮した、よく噛める総入れ歯(リンゴやナッツをかじれる入れ歯)

通法とは違う、様々な検査を行って患者さん本来の顎の動きを取り入れた入れ歯の紹介です。

患者さんの顎の動きまでは再現した入れ歯は、顔貌を変えます。筋肉が正常に働くためまるで若返ったように見えます。

1日目 概形印象

まず口の中の大まかな形の型取りをします。まずはここからスタートです。

精密な型取りのために、1日目の型で作った模型を分析します。通常はここまでいたしません。分析は難しく、ごく一部の歯科技工士にしかできません。この作業がリンゴがかじれる義歯の製作には大切です。分析に基づいて専用トレーを作ります。

2日目 精密印象

患者さんそれぞれの専用トレーにて精密な型取りをします。※通常の自由診療の義歯でもここまでは行います。この型取りもとても手間をかけています。

3日目 咬合床

精密な型取りから咬合床を作ります。噛み合わせを決定する大切なものです。目の高さと並行になるように特殊な器具を用いて色々と顔面の計測作業を行います。この作業もとても手間がかかりますが、大切な工程です。
※上臼歯部16mm 前歯部21mm/下15.5mm 臼後三角2分の1まで

4日目 ゴシックアーチ

最も大切な工程です。これが噛みやすい入れ歯、顎の動きを考慮した入れ歯の作成に必要な工程です。

5日目

入れ歯の試適 測定した顎の動きを再現できる特殊な装置によって入れ歯を作ります。まだ完成ではありません。しっかりと噛めるかチェックします。

6日目 Tコンディショニング

下顎の粘膜は形が変形しやすいため、これからさらに精密な型をとります。左図の白い柔らかな材料で粘膜を慣らします。2週間から1ヶ月使用してもらいます。この状態ですでに今まで入れた入れ歯とは全く違う装着感と噛み心地だと患者さんは言ってくださることが多いです。

7日目 完成

様々な工程を経てようやく完成です。この手間ひまが良い入れ歯に必要な条件です。3ヶ月程かかってしまいますがとても満足していただける入れ歯ができると信じています。様々な工程がかかることと、日本に数人しかいない歯科技工士に製作をお願いするため高額となっています。修理や調整をすれば10年と使用できる義歯となります。ぜひご相談ください。

リンゴを丸かじりできる総入れ歯です。食べている動画もございますので問い合わせください。

治療費の総額:上300,000円/下300,000円(外税)

金属床義歯の場合:上500,000円/下500,000円(外税)

治療期間 3ヶ月~6ヶ月