マスクをつける機会が増えたコロナ禍である今、最も基本的な自己感染予防の方法として取り入れられるようになったのがマスクです。
しかし、マスクだけが感染を食い止める手段なのでしょうか?
実は、多くの人が見落としている感染予防のヒントが口の中にあるのです。
マスクの下の口の中・・・実は「乾燥」しているのです。そこで注目して欲しいのが唾液です。
口の中を常に潤しているのは唾液であり、唾液は様々な役割を担っています。
そこで今回は唾液のもつ力についてのお話です。
知っていますか?唾液の力!!
唾液の役割は・・・
・食べ物をおいしくする ・虫歯を防ぐ ・入眠をスムーズにする
などが挙げられますが、今回注目したいのが、唾液はウイルスと戦うという役割も持つということです。
唾液には、身体を守る抗菌物質がたくさん含まれています。(抗菌物質=抗体)
抗体は、口の中でウイルスと戦ったり、細菌の成長を邪魔したり、日ごろから身体を守ってくれています。
この抗体がIgA(免疫グロブリンA)です。
IgAのスゴイところ
ウイルスの活動を邪魔する
→ ウイルスを見つけると口の粘膜に付着しないように邪魔する
未知のウイルスと戦う
→ 抗菌物質のなかには特定のものにだけ働くものもあるが「IgA」は守備範囲が広く怪しいウイルスとも積極的に戦う。
*通常1日50~100gのIgAが唾液腺から分泌される。IgA濃度が高ければ高いほどウイルスの感染リスクが減る。唾液の量が増えればIgAも増える。
IgAは私たちがもともと持っている「天然の防御策」。様々なウイルスに負けず健康に生きていくための力だといえます。
なぜ唾液は減るの?
マスクをしていると、水分補給の機会が減り、人と話す機会が減ります。
また、以下のことなどにもよって唾液は減ります。
・加齢
・激しい運動
・口呼吸
・薬の副作用
・ストレス
・脱水症状 など
唾液をたくさん出すためには、よく噛むことが大切です!
・ガムを噛みましょう。(虫歯予防にもなるキシリトールガムがおすすめです)
・食事はよく噛むことを意識して、一口30回噛んで食べましょう。
・唾液腺マッサージも効果的です。
よく噛むためには、しっかりとした歯が必要不可欠です。
口は体の入口であり、病気の入口でもあります。健康な体を守るためにも、お口の健康から始めてみませんか?
唾液中の抗菌物質をフル活用して、ご自身の持つ唾液の力で健康なからだを守っていきましょう!
作成者:北村