オーラフローラとは?

オーラルフローラという言葉を知っていますか?

オーラルフローラとは口腔内細菌叢のことで、口の中に存在する善玉菌・悪玉菌など様々な細菌の集合体のことです。

これらのバランスが崩れると、虫歯や歯周病などの口腔内のトラブルを引き起こす原因になります。

健康な口腔環境では善玉菌と悪玉菌がバランスよく共存しています。

しかし、砂糖の多い食べ物や不適切な習慣により、虫歯や歯周病の原因菌が増殖しやすくなります。

また、血流や消化管を通じて全身に影響を及ぼし、慢性炎症や様々な病気のリスクを高める可能性があります。

お口の中にも多くの細菌がいて、腸内と同じように「善玉菌」と「悪玉菌」と「日和見菌」が存在しています。

悪玉菌の代表は、歯周病の原因となるジンジバリス菌と虫歯の原因となるミュータンス菌の2つです。

虫歯・歯周病は常在菌による感染症です。

そして常在菌は追い出せないのです。

これらの常在菌…

口腔内細菌叢は3~5歳でどんな菌が住みつくのか決まってしまうのです。

このころにはもう大人と同じ口腔内細菌が出来上がっています。

主な感染経路は、羊水・産道で母親から菌をもらいます。そして、生後、周囲の菌をもらいます。

歯周病関連菌は中学生頃住みつきます。

この時期に、歯周病の原因となるポルフィロモナスジンジバリス(PG菌)が住みついてしまうと、歯周病が発症したときに重症化するリスクが高いです。

また、歯周病は全身の疾患と繋がっています。PG菌も深く関係しているのです。

いかがでしたか?常在菌はお口の中からは追い出せません。そして善にも悪にもなります。

だからこそ、悪玉菌が優勢になって虫歯や歯周病にならないように、毎日のデンタルケアを欠かさず行って、定期的なメインテナンスを受けてお口の中の菌の数を減らしましょう。

作成者 北村