明けましておめでとうございます★
今年も佐藤デンタルクリニックならびに衛生士通信をよろしくお願いいたします。今月は『予防歯科の重要性』についてご説明していきます。
永久歯が全部で何本かご存知ですか?
永久歯は親知らずを除いて、上顎14本+下顎14本で合計28本あります。皆さんはご自分の歯が現在何本あるかご存知でしょうか?
永久歯28本のうち、治療をしていない健康な歯の本数、治療した歯の本数、抜歯した本数を完全に把握している方は意外に少ないのではないでしょうか。
予防歯科への第一歩として、まずは自分の歯を知ることからはじめてみませんか?自分の歯を知ることが大切な歯を守ることにつながります。
KEEP28
「KEEP28」とは、歯が生えそろってから一生を終えるまで一本も歯を失わないこと、現在の年齢から歯を失うことなく生涯自分の歯で生活すること、このことを目的とした予防歯科の社会的な取り組みです。
人生100年時代を健康で生き抜くために、80歳で20本の「8020運動」ではなく、100歳で28本の「KEEP28」を目指しましょう。
検診だけではお口の健康は守れません!
歯科治療終了後も生涯健康な歯と口の環境を維持するためには、むし歯と歯周病のどちらもバイオフィルム感染症のため、歯科医院で定期的にバイオフィルムの除去とリスクアを知ることが必要です。
むし歯は削って詰めれば終わりではありません。その部分は日常的にむし歯になりやすい環境のため、治療後に以前と同じホームケアでは、むし歯が再発する可能性が高いのです。また、歯周病は治療により治癒または病状が安定していても再発しやすい病気です。
むし歯も歯周病も、再発を防ぎ健康な状態を維持するためには、定期的に歯科医院で検査をして、歯科衛生士によるメインテナンスを受け、ホームケアの不備を教えてもらうことが大切です。
バイオフィルムとは…
細菌のかたまりで、むし歯と歯周病の原因です。
うがいをしたり、軽く磨く程度では取り除くことは難しく、きちんと除去するためには歯科医師や歯科衛生士による器械的な除去が最も効果があるとされています。
歯科検診とメインテナンスの違い
患者さんの中には、「歯科検診」と「メインテナンス」を混同している方がいますが、「歯科検診」は病気を早期に発見して早期に治療することを目的とした検査です。
一方「メインテナンス」は、健康な歯と口の状態を維持するための健康管理です。その内容は、1つには悪くなっていないか、あるいは悪くなるようなことが起こっていないかを問診や検査によって歯と口の状態を確認することです。もう1つの目的は、健康な状態を長期的に維持するために、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアとホームケアへのアドバイスです
定期的なメインテナンスを受けることで歯と口の健康が継続的に健康な状態を維持できることを示しています。メインテナンスを受診するにあたり大切なことは、メインテナンスを受ける間隔(=定期的)です。
メインテナンスの間隔は、初診時の疾患の程度、治療後の歯周組織やホームケアの状態、全身疾患の有無などをもとに決めます。患者さん個々の状態で変わってきますが、一般的には約3ヶ月ごとのメインテナンスが効果的とされています。
いかがでしたか?
当医院では初診からカウンセリングを通して、患者さんお一人お一人に合ったメインテナンスや予防方法をご提案させていただいています。
患者さんそれぞれの状態を把握し、何が将来にとって必要なことであるかを見極め、それを分かりやすく伝えていけるような歯科衛生士でありたいと思います。
ぜひ当院でKEEP28を目指してみませんか?
作成者:佐々木