口腔乾燥「ドライマウス」

今月は、口腔乾燥「ドライマウス」のお話し

口の中は、だ液によって湿潤性が保たれています。しかし、何らかの原因でだ液の減少が起こると、湿潤性はなくなり、乾燥状態となります。長期に乾燥状態が続くと口腔乾燥症(ドライマウス)と呼ばれるさまざまな症状や機能の障害が起こるのです。

ドライマウスの原因

・糖尿病や腎疾患など、病気にともなう症状
・加齢による、だ液腺の機能低下
・シェーグレン症候群
・ストレス
・喫煙や飲酒などの生活習慣
・口呼吸
・薬の副作用(例:精神安定剤、血圧を下げる薬、花粉症などのアレルギー薬)

ドライマウスが引き起こす病気

舌痛症
虫歯・歯周病
粘膜疾患
口の中の不快感
口臭
呼吸器感染症
摂食嚥下障害

対策方法

●こまめな水分補給
口の中を潤わせるためのうがいは、大切なだ液も一緒に出してしまう為、NGです。なので、うがいではなく水分をたくさん摂るようにしましょう。

●鼻呼吸を心がける
睡眠中は、マスクの着用や口呼吸防止テープなどを使用するとお口の乾燥を軽減できます。

●保湿ケア
スプレータイプやジェルタイプなどいろいろな保湿剤が販売されています。マッサージなどでも改善がなかなか見られない場合は、保湿剤を併用しましょう。
※当院ではジェルタイプの保湿剤“ビバ・ジェルエット”
を取り扱っています。

●唾液腺マッサージ

いかがでしたか?

お口の中が乾燥していると、虫歯菌・歯周病菌が繁殖しやすい状態ともいえます。なので、ブラッシングなどに加えてしっかり保湿ケアも行いましょう。

その他、ご心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。