朝晩の冷え込みが進んできました。 秋の夜長・・気温差が激しいと体内時計も狂い始めます。最近見かけるエナジードリンク。今月はエナジードリンクについて深堀りしていきます
エナジードリンクとは?
主な成分としては、カフェイン、アミノ酸、糖分、ビタミン等が挙げられ、これによって身体の疲労感を軽減する効果が期待できます。エナジードリンクの大きな特徴として、身体に即座に働きかける「即効性」が挙げられます。他の栄養飲料と比較してその効果は顕著で、カフェインや糖分がすぐに血流に吸収されることで、エネルギー源として働きかけ、一時的ではありますが体調を回復させます。
しかし、その一方でエナジードリンクの適量摂取は、みなさん自身の健康への配慮から絶対に忘れてはなりません。カフェインを過剰に摂取することで体が過度なストレスを受け、そして糖分の多さは生活習慣病の引き金にもなり得るからです。
砂糖の含有量
エナジードリンクに含まれる炭酸には、歯のエナメル質を溶かす性質があります。歯のエナメル質が溶けた状態を酸蝕歯と呼び、歯の変色や知覚過敏、虫歯などの原因となります。さらに、エナジードリンクは糖質が多いため、虫歯の進行を促進してしまう可能性もあります。
【酸蝕歯】詳しくは 2019/2月号をご参照ください。
さらに、糖質の多さから、2型糖尿病のリスクもあげてしまいます。※2型糖尿病…遺伝要因に加えて、運動不足や食べ過ぎなど生活習慣が影響して発症します。糖尿病の約 95%以上が 2 型であるとされています。
飲みすぎ症状
【めまい】【心拍数の増加】【不安感】【体の震え】【興奮】【眠れなくなる】【下痢・吐き気・嘔吐 など】
カフェインの過剰摂取により中枢神経系が刺激されて、めまいや動悸、震え、興奮、不眠などの症状があらわれます。また、カフェインは消化器官も刺激するため、下痢や吐き気、嘔吐などの症状があらわれるケースもあります。また、甘いカフェインには体内時計乱れる恐れもあります。カフェインと甘味料を加えた水をマウスに与えると体内時計が乱れたとする研究成果を広島大などのチームがまとめました。
エナジードリンクやコーヒー飲料にはの甘いカフェインを含んでいるものがあり、お茶やコーヒーに含まれるカフェインには、眠気を覚ます効果がありますが、今回の研究結果によると、甘いカフェイン水を摂取することで、1 日のリズムが 26~30 時間周期と乱れ、昼夜逆転に陥るケースもあったということです。
飲む前に気を付けるポイント
カフェインは一日「400mg」まで糖質過多にならないようにするお酒に混ぜない寝る前に飲まないこまめにうがい・歯磨きを行う
糖分・カフェインの取り過ぎには、虫歯の原因になるだけでなく、糖尿病リスクや体内時計の乱れといった全身への影響があります。
糖尿病は歯周病・血管障害のリスクヘッジになりますし、体内時計の乱れは免疫低下、鬱などの精神疾患の引き金になります。
エナジードリンクに頼ることなく、普段からの生活習慣を見直しましょう!
作成者:佐々木