入れ歯の手入れを毎日しないと肺炎リスクが1.3倍

皆さん、こんにちは。副院長の佐藤康太郎です。

先日、東北大学の相田准教授が発表したリリースが大変気になったので、こちらでもご紹介させていただきます。

相田准教授は、『入れ歯の手入れを毎日しないと過去1年間の肺炎のリスクが1.3倍も高かった』という世界で初めて研究を発表しました。

この研究は、介護を要しない65歳以上の地域在住高齢者:約7万人を対象に「入れ歯の清掃頻度」と「肺炎の発症」の関係を調査したもので、入れ歯の清掃を毎日行わない人は、行う人に比べて、1.30倍。75歳以上では1.58倍も高いことを発表し、その研究成果は、国際科学雑誌「Scientific Reports」の電子版にも掲載されたそうです。

義歯の表面には「デンチャー・プラーク」と呼ばれる細菌などからなる有機物が付着しており、それらが誤嚥により肺に到達し、肺炎を引き起こすと考えられています。

これまで「要介護者」の口腔衛生と肺炎に関するレポートは多数存在して広く認知されていたのですが、今回の相田先生の研究は、「介護を要しない在住高齢者でも同様の研究結果が出た」という点で、一歯科医師として一層身を引き締めるべき調査結果だと受け止めています。

日頃当院で行っている定期的な義歯のチェックや、家庭ではとれない歯石などの入れ歯汚れ除去の重要性を改めて再認識いたしました。

当院の入れ歯治療については、こちらでも紹介していますので、是非あわせてご覧ください。

また当院では、医院専売の入れ歯洗浄剤も販売しています。

左から順に「入れ歯爽快(税込1,650円)」「V-Power Clean(税込3,300円)」「キラリ。(税込890円)」です。

「入れ歯は別のクリニックで作った」という方でも是非一度お気軽にご相談いただければと思います。

副院長:佐藤康太郎